顧客との関係性強化を目的としたWebサイトをCRMサイトと呼ぶ。
最近の傾向としては、さまざまなコンテンツやサービスをこのCRMサイト上で展開するCRMサイトの「メディア化」や、ソーシャルゲームや動画配信などの仕掛けや仮想通貨を集めるとプレゼントがもらえるといった、ユーザーを楽しませる「エンタメ化」が、大手企業を中心に活発化している。「メディア化」では(株)良品計画の「MUJI. net」、「エンタメ化」では日本コカ・コーラ(株)の「コカ・コーラパーク」が有名である。
しかし、最も注目すべきは、双方向・三方向のコミュニケーションがとれる「コミュニティ化」だろう。ソーシャルメディアを、企業に対するエンゲージメント(=愛着心)を強め、ファンの育成を図るインフラとして活用するのだ。
ファンを育成するためには、VOCを経営に活用し、さらには非ファン層との関係性を構築していくことが重要である。
まずはファンクラブをWeb上に移行する。そして、面白いネタは、外部向けにも配信する仕組みがあるとなお良い。また、コミュニティは、コンセプトごとに分かれていると人が集まりやすい。
ここで、CRMサイトへの集客について見てみよう。
例えば、すでに企業自体の影響力や認知度が高い、または自社メディアの露出が大きいという企業は、既存顧客をCRMサイトに振り向ければよいし、ヒット商品を持っている企業なら、商品と連動したコンテンツを展開するのもよい。
集客の別の切り口として、キャンペーン連動施策も有効である。キャンペーンの賞品目当てに訪れた顧客に会員登録をしてもらい、キャンペーン情報などをメルマガやFacebook、Twitterを通じて会員に提供するのである。ここで重要なのが、会員の購買履歴や閲覧履歴などの分析である。自分にとって不必要な情報を多く提供されると、顧客は情報をまるごと無視し始める。その顧客にとって有用で洗練された情報のみを提供することが肝心なのだ。
では、影響力や認知度が低い大多数の企業はどうすればよいのだろうか。宣伝費を投じればよいのだろうか。もちろん宣伝費をかけることによって、一定の効果は得られるだろう。しかしそれ以外にも宣伝効果を上げる方法はある。コンテンツの求心力を高めるのである。そしてそのためには、情報の一意性を磨くことだ。いつでもどこでも誰でも情報を閲覧できるネット社会においては、一意であることが非常に重要なのだ。
CRMサイトに話を戻そう。CRMサイト上で購買のきっかけをつかみ、後にファンになってくださったお客さま。仮に「エンタメ化」されたCRMサイトをしっかりと構築していても、肝心なお客さまへの真摯な姿勢が欠けていては本末転倒なのである。
自らを変革させ、ファンの育成を促し、圧倒的なコミュニケーションとコミュニティを確立することで、経営を安定させ、社会貢献までをも行う――それが21世紀の経営であり、その礎となるのが、これまで説明してきたCRMの姿なのである。
コールセンターやソーシャルセンターにはファンからの声が多く集まるので、どうしてもポジティブな意見の比率が高くなりがちだ。しかしながら、世間の声はそれだけではない。直接には接点のない場所でも、日々、自社について語られ、クチコミが生成されているのである。
今まで、多くの企業は、サンプリングをし、アンケートをとるといった統計的な調査手法を使って世間の声を聞く努力をしてきたが、それらの一角を知ることはできても、大局を把握することはほとんど不可能だった。
ところがここ数年、ソーシャルメディアの急速な発展に伴い、自然発生しているクチコミを抽出、集計する手法が確立されてきた。いわゆるソーシャルリスニング、日本語に訳すと傾聴である。具体的には、テキストマイニングという技術をクチコミ解析に活用することがこれに当たる。会社名、カテゴリー名、ブランド名、商品・サービス名などといった自社に関連するキーワードでクチコミを抽出し、その内容について、どのような単語が、どのような属性(例えばポジティブなのか、ネガティブなのか)で発せられているのかまでを含めて集計・分析することが可能になっている。
ただし、せっかく顧客の声に耳を傾け、その内容をテキストマイニングで集計・分析したとしても、肝心なのはその先である。分析結果を自社の活動に反映しなければ意味がない。各部門にその推進役が存在すればよいのだが、これがなかなか難しい。なぜなら組織人にとっては、自らの仕事を増やすことには苦痛が伴うからである。
よって、クチコミの分析結果を取りまとめ、課題を抽出し、施策の要否を判断し、各部門にその結果を通達し、施策実行の進捗を管理する包括的な部門を設置することが望ましい。それも委員会形式ではなく、業務的な責任を帯びた組織がよいだろう。
また、VOCを経営に生かす姿勢は、生活者の共感を生みやすい。良い宣伝材料にもなるであろう。

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久しぶりに投稿。メイン事業の経営体制が変わってブログが後回しになっていた。やっと少し落ち着いてきたので、またコツコツアップしていきたい。
今回は、ソーシャルメディアの活用からいったん離れて、まずは顧客との関係性を重視している企業の事例をご覧いただきたい。
食品メーカーA社では、顧客から週に約700件の意見・要望・質問が、自社運営のコールセンターに寄せられる。
A社ではこれらのうち、コールセンターで完結できないものについては、受け付けた内容を2時間以内に担当部門へ通達、それを受け取った担当部門はアポイントメントをとって顧客の自宅へ出向き、2週間以内に対応を報告するという体制をとっているそうだ。
なぜ、そこまでするのだろうか?
答えは明白である。意見や要望(それがたとえクレームであっても)を寄せる顧客は皆、自社の、あるいは自社製品のファンと捉えているからである。
意見や要望を寄せる顧客の80%が週1回以上の継続購入者であるというアンケート結果が出ているといい、訪問対応を行った顧客の96 ~ 97%が「A社製品を再購入したい」と回答するそうである。
つまりA社にとっては、クレームでさえも、「感謝すべきお客さまからのご連絡」なのである。A社こそソーシャルメディア活用を推進すべき企業と言える。
コールセンターならぬ、ソーシャルセンターを運営し、ソーシャルメディア上に寄せられた意見に同様の対応を行うのである。
ソーシャルセンターによる応答がコールセンターのそれと大きく異なるのは、周囲への「見える化」である。「見える化」はファンの離脱を防ぎ、そのやり取りを見ている第三者へのアピールにもなる。
また、A社では無料で登録できる「ファンクラブ」を運営しており、そのメインテーマとして「知る・語る・体験する」の3要素を据えている。
ファンクラブ会員には金銭や賞品といった付加価値を提供する必要はないのだという。純粋なファンをターゲットとしているからだ。
根幹はWebではない。Webはあくまでも手段に過ぎない。A社が大切にしているのは「知る・語る・体験する」を通じて、ファンとの絆を深めることである。
さらにA社は、未来のファンをも見据えている。
子どもたちに向けた食育教室を全国各地で開催することで、社会貢献を果たしながら、子どもたちをファンとして育成し、未来の市場を確立しようとしているのだ。
少子化の時代をチャンスととらえ、子どもたちと触れ合う機会を増やすこの戦略から、A社のビジョンの高さがうかがえよう。
また、この食育教室は、ソーシャルメディアのコンテンツとしても非常に面白い。記事として配信するばかりではなく、企画もののゲームやアプリを開発することで、さらにファンを拡大する施策にもつながるだろう。
IT企業を経営されている女性社長さんと会食をしてきた。
社長:「人生の中で一番長く話を聞いている人は誰だと思いますか?」
磯部:「家族でしょうか?」
社長:「それは自分です」
磯部:「なるほど」
社長:「自分の発する言葉をなおすと心の持ち方が変わります。」
私は自己啓発は出来ていると自負している。
よくある話だと思ったので次のように発言をした。
磯部:「自分の言葉を変えないと運はあがりませんよね?」
社長:「・・・磯部さんの今の発言には否定が2つも入ってますよ」
私は衝撃を受けた。確かに2つも入っている。
磯部:「『自分の言葉を変えると運があがりますよね?』でした・・・」
社長:「これは癖なんです。どうですか?気分の違いは?」
磯部:「視野が広がるだけでなく、気持ちまで晴れやかになります」
社長:「理解力がありますね。」
実際に感謝の念まで心の底から湧いてきたのだ。
・・・私は日記のようなブログはあまり書かない。
だが、感動したので今回は思わず書いてしまった。
皆さんにはこの感動が伝わりますか?
前回お伝えした「STI5ステップ解決プログラム」の1つ目はソーシャルメディアを活用しての情報収集プログラムである。
これはソーシャルリスニングと言われる分野である。直訳すると「傾聴」である。ソーシャルメディア上に散らばっているクチコミに文字通り耳を傾けるのである。特徴は次の通り。

SIT5ステッププログラムは富田眞二氏と共同開発したソーシャルメディア活用の段階的活用法である。
ステップ1~5までを実践することにより、ソーシャルメディアの段階的、効果的な活用を身につけることが出来る。
以下、概要である。詳細は追ってブログ上で発表していくことにする。
これらのステップに応じて次の準備をしていく
1・事例の研究(概論の作成)
2・ターゲットを絞ってパターンを分ける
3・ツールを利用した具体的なマニュアルの提供
4・現状分析をするためのチェックシートの作成
これらを本・セミナー・動画・WEB・勉強会などでノウハウ提供することを目指す